2013年5月22日水曜日

技能講習のポイント2(銃器の取り扱い関係)

猟友会が作成した技能講習対策DVDの内容は下記のとおりである。上下二連銃の取り扱いに関する内容を中心としているが、点検以外は自動銃も共通である。

(1)銃を手にしたら先ず薬室を確認する。
   薬室を覗きこんで何もなければ「実包なし、銃口内異物なし」と言う。なお、薬室確認は点検や
   射撃時も含めて頻繁に行うことになる。1回忘れると-10点。
(2)引金には撃つ直前に指を入れる。
   始めはグリップを5本の指で握っておき、コールの直前に人差し指を入れる。なお、一度引金
   に指を入れたら外さないこと。引金から指を外すことは撃つ意志がないのに指を入れたという
   ことで減点の対象になる。よく人差し指を伸ばしておいて引金に指を入れる人がいるが、審査
   員の誤解を招くことがあるので気を付けた方がよいとのこと。(但しこれは減点対象ではない)
(3)銃口の向きに注意する。
   射場では常に銃口を下に向けておく。射台に入る前は機関部を開放状態にして待機する。射
   台での取り回しでは人に向けないよう特に注意が必要。人に向けると-10点。
(4)実包の装填は前方を向いて行う。
   銃床をお腹のど真ん中に付け、前方を向いて実包を装填する。装填後は銃口が上を向く形で
   機関部を閉鎖する。実包が入った状態で矢先を下にしないこと。ちなみに射台以外での実包
   装填は-10点。
(5)不発の場合の処理
   引金を引いても発射されない場合、そのままの状態でゆっくりと1から10まで数える。その後
   銃口を前に向けた状態で機関部を開放する。10数えないで銃を降ろすと減点になる。
(6)銃器の点検方法
   ①銃身にへこみや割れがないか確認する→なければ「銃身異常なし」と言う。
   ②先台にひび割れ等がないか確認。特に内側を良く見る→なければ「先台異常なし」と言う。
   ③銃身と先台に異常がないことを確認したら組み立てて、機関部、先台、接合部、銃床のガ
    タつきがないか確認する。→なければ「機関部、先台、接合部、銃床異常なし」と言う。
   ④安全装置をかけた状態で引金が引けないことを確認→引けなければ「安全装置異常なし」
    という。
   ⑤機関部を閉鎖した状態で引金が落ちるか確認。なお、引金に遊びがあるかどうか確認した
    上で引く。→引金が落ちれば「引金異常なし」と言う。
(7)受付の際の注意
   技能講習の当日、車に銃や実包を置きっぱなしで受付しないこと。車で射撃場に到着した時
   点ですでに検定は始まっていると考えた方がいい。
(8)予備銃の持参
   技能講習の途中で銃が壊れた場合、その時点で講習は中止となり、講習料は戻ってこない。
   このため予備銃がある人はこれを持ってくることが奨励されている。ただし、受付時には予備
   銃も持って受付すること。車に置きっぱなしにするのはダメ。
(9)その他
   ①技能講習の途中でトイレに行きたくなった場合、銃は原則としてトイレに持っていくこと。
    →あくまでも原則であり、どうなのかと聞かれたらこう答えるしかないとのこと。
   ②実包の取り落としは減点対象にはしない。(射撃場によっては減点対象にするところもあ
    るので要確認)
   ③射撃時の空薬きょうは拾わず、そのままにしておいてよい。(これも射撃場によって違うとい
    う情報あり)

以上、動作全般に言えることだが、ある程度メリハリを付けた方がいいとのこと。いかにもやってるぞといった感じで、むしろオーバーアクション気味にした方がいいらしい。

ただし、これらはあくまでも技能講習に合格するためにやらなければならない項目である。実際の狩猟における動作とは違うことが多いので注意が必要だ。

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